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研修第3日。

戦争証跡博物館
ヴァン館長のお話を聞き、10分程度の質疑応答。
『ここは、戦争の悪を伝え広める場所。』
館内展示は、ベトナム戦争当時から現在まで、長きにわたる戦争の傷を描いたものだった。
米軍の悪行や武力の多寡、また枯葉剤被害についてのセンセーショナルな写真の数々。
プロパガンダによる、各国の米軍批判をなどを、印象づけた。
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キークアン寺。
ここは、様々な理由により孤児となった者達を預かり、職業訓練などを通して、自立までの面倒を見る、孤児院を兼ねる。枯葉剤被害を受けた子供達も多い。
脳への障害、失明、四肢への障害、重度となると社会復帰すら望めず、一生涯をこの閉ざされた空間ですごす運命を背負う。
昨今、日本では、新型出生前診断の倫理上の問題など、子を産む・産まないの選択につての議論がある。そんなことを考えるのと同時に、ベトナムの、家族を大切にする性格は、ここには適用されないのかと疑問を感じる。

また、お寺の建築様式や、デザインの奇抜さが印象的であった。
鏡張りの柱や壁、カラフルな仏像、電飾の数々は、日本の質素で静かな、厳かな雰囲気、侘び寂びの表現とは、全く別の何かである。
安置されている仏像の種類も多岐に渡り、およそまとまりの無い、そんな印象を受けるとともに、ベトナム仏教思想、その様式化について興味を抱いた。

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吉川先生を囲んでの座談会。
日本の外国人研修制度から、ベトナムにおける日本語教育の実態を中心に、若者事情やベトナム国家の特性まで、議題は多岐にわたる。
冒頭、ホーチミンの平均時給15,000Dとの情報。
行きしなに購入した同額のペンを見て、2国間の物価の違いと彼らが描く、日本ドリーム(=大金稼げる)を再認識した。
日本語教育について。
大学教員の給与が少なく、アルバイトを掛持つ例も少なくないとのお話。午後に立ち寄ったカフェのメニュー、日本語がやけに古く、堅苦しい印象だったことを思い出した。

日本語教育が進むということ、すなわち日本関連の消費が増えることと考えられる。
加えて、日本で働くベトナム人が、スムーズに日本の労働社会に溶け込み、問題が起これば自身で表現し、対処できる、NOと言える言語能力を身につけさせること。
ベトナムにおける、日本語教育の体制を整えることは、労働力不足等の問題を抱え、経済の落ち込む日本にとっても、価値ある事ではないか、日本側の積極的施策を期待したい、と考えた。